がんなどの心配がある腰痛

がんや脊椎骨折、感染症などの疑いもある心配な腰痛もあります。また、そうでない腰痛もあります。このような腰痛の見分け方はどうすればよいのでしょうか。腰椎の原因は、脊椎性、神経性、内臓性、血管性、そして心因性の5つに区分されます。ほとんどの腰痛の原因は脊椎性のものです。椎間板や椎間関節、靭帯や筋肉に原因がある腰痛になります。

 

老化に伴う組織の変性に伴っておこる腰痛のため、頻繁に痛みが起こっても悪い腰痛ではなありません。そういった意味では心配のない腰痛だと言えます。椎間板が原因の腰痛は、前かがみや座位の姿勢が辛いことが多く見られます。代表的な疾患として、椎間板ヘルニアがあげられるとおもいます。椎間関節に原因がある腰痛は、腰を伸ばしたり捻ったりすれば痛みが強くなります。

 

内臓性の腰痛は、泌尿器科疾患や婦人科疾患、そして内科的な疾患で関連痛として起こってきます。これらの症状は、安静にしていても痛みがあまりかわらないという特徴があります。血管性の腰痛では、まれに大動脈瘤による痛みがありますので注意が必要です。最近では、注目をあびているのが心因性腰痛です。