腰痛と湿布薬について
ぎっくり腰などになってしまい突然、腰を痛めた場合には、深部に炎症がありますので熱をもってしまうことがあります。そのため皮膚だけに温度を上げる可能性のある温湿布は、つかわないほうがおもいます。また、ぎっくり腰になってしまい2日から3日くらいの間は、皮膚よりも深いところにある筋肉や組織の炎症に対して冷すことが必要となります。そのため湿布の使い方としては、アイシングをおこなった後に『痛覚』を抑制するため「冷湿布」をはり痛みの感覚を和らげたほうが良いでしょう。
このこととは反対に、慢性的な血行不良によるコリにたいしては、わずかでも血流量が増える可能性のある「温湿布」のほうが良いかもしれません。このときに血流量に影響するかどうかには個人差があります。また湿布に含まれる薬剤でインドメタシン・ケトプロフェンなどは痛みのもとになる物質がつくられることを抑えてくれて炎症や鎮痛効果を得ることができます。ただ腰痛などの原因を治すものではないため長期の使用は避けておいたほうがよいでしょう。
湿布薬には、インドメタシンなどが入った消炎や鎮痛効果の強いタイプの湿布と、それらが入っていない湿布もあります。また、「冷湿布」と「温湿布」の特徴をふまえて、使い分けてをしたいくことが理想的だとおもいます。しかし、肩こりや腰痛をおこすには原因があるとおもいますので、それをつきとめながら痛みなどの症状が辛いときには湿布で心地よさや楽に感じる時間をつくってあげるとよいでしょう。